都市のキャノピー ー 土木のアーバンインテリアとしての再解釈 ー
本作品は、制作者の出身地である広島県福山市における通学路、新幹線 高架線路下の活用提案である。スケールの大きな土木構築物を都市のインテリアとして再解釈し、自然や身体に寄り添って分割したスケールによる4つの塔の提案を行っている。一見無機質に思われる既存の都市の要素を、集水する樋(ガーター)あるいは、庇(キャノピー)に見立て、こどもの居場所を創造し、アクティビティの滲み出しを誘発する提案の独創性と、従来のインテリア概念を心の拠り所として再定義し、アーバンインテリアとして拡張した発見的手法が評価に値する。
担当教員:広島工業大学 上野 友輝 先生