折り重なる喜色 ― 明治神宮ボールパークの設計提案 ―
野球観戦の面白さを如何に伝えるかが作品のテーマである。野球を愛してやまない佐藤さんの情熱が、敷地面積89,018㎡、延床面積44,552㎡の壮大な規模の計画を成し遂げた。多種多様な利用者の行動場面を想定し、12種類のユニークな観覧席を計画している。球場には、野球観戦に関わる空間以外にも、美術館や図書室、工作室など、次世代の野球ファンとなる子どもたちを惹きつける空間や仕掛けが組み込まれている。彼女が描いた46枚の行動場面から、野球を楽しむ人々の、そしてボールパークという空間を楽しむ人々の、喜色満面の顔が見えて来る。
担当教員:帝塚山大学 辻川 ひとみ 先生