他 〜 変化した価値観から見る普遍的な水の本質的魅力 〜
 水の現象学的探求である。水を機械的、手段的にみるようになって久しいが、大屋氏はもう一度その意味の喚起力の源泉に迫ることを望み、現象を通じて個別文化の下にある人類共通の層までダイブしようとした。結果大屋氏が見たのは「透明性、浸透性、曖昧性」であり、「それは自他の垣根を超える」と考えた。自己-他者の終わりのない対立の媒介者としての水である。大屋氏の表現は多くの人の心に残ったようである。内向性の末に大きな世界に至るのはインテリアの醍醐味の一つではないだろうか。
担当教員:東京造形大学 上田 知正 先生

1/5

2/5

3/5

4/5

5/5