FUTABA CHAIR
ストレートネックに代表されるような、デジタルデバイス依存による姿勢の固定がもたらす身体的弊害に対して、特に成長期の子供に注目し、家具デザインでその問題解決を試みた意欲作である。座面、背面はさまざまなポジションで使用できるように、身体スケールを勘案しながら適切なポジションに設計されている。ロッキング機能は、ユーザーを惹きつける遊具性を担保しながら、使用者が自らバランスをとることで身体に適度な刺激を与えることに寄与している。実物を制作する中で、座面、背面は同一形状の整形合板として、型の削減を図り、結果的にコスト削減、施工性の向上、デザインのまとまりを作り出している。
担当教員:大阪成蹊大学 赤西 信哉 先生