心の声 水の音 ―ひとりでゆっくりと考えられる思考空間―
 溢れる情報の中で受け身の思考状態になっている私たちの生活は問題だと考え、その解決策を模索した結果の計画である。自分に向き合うための思考空間を、あえて普段の生活に近い都心に設置し、さらに2つの拠点的場をわざと離して配置することで日常生活の中での時間をも巻き込もうとしている。思考プロセスの中に路地を活用し、街や自分の日常との繋がりをも組み込みながら「ひとりでゆっくり考える」ための様々な行為、及びそれらと連動した多様な仕掛け・室礼をデザインしている点が新鮮である。現代社会にとって非常に有意義な提案であると考えられる。(人を中心とした空間デザインという点に基づくインテリア)
担当教員:大阪産業大学 ペリー 史子 先生

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